川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム
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どんなところ?
前回からミュージアムが続きますが、今月は2011年9月3日にオープンした「藤子・F・不二雄ミュージアム」に行ってきました。もし藤子・F・不二雄さんのことをよく知らないという方でも、『ドラえもん』『パーマン』『オバケのQ太郎』の作者と言えば、わかっていただけるのでは?
このミュージアムの構想は「ずっと応援してくれたファンに、恩返しがしたい」という、藤子・F・不二雄夫人である藤本正子さんの想いからスタート。12年の時を経て『ドラえもん』の誕生日である9月3日に、先生の居のあった川崎に完成したというわけです。ここでは1987年までに描かれた約5万点の原画を収蔵・管理し、その中から常時約130点を展示。また館内のそこかしこに、たくさんの工夫や茶目っ気が仕込まれていますので、それを探す楽しみもありますよ! 子供たちに夢を与え続けてきた先生の「想い」がたくさん詰まったこのミュージアム、ご家族でカップルで訪れてみてくださいね!
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おはなしデンワ photo
博物館や絵画展に行くと、展示物はスゴそうなんだけど、作品にどういう背景があるのかわからない、なんてことが多いですよね。ここでは入口で「おはなしデンワ」という音声ガイドがみんなに配られます。原画や創作活動にまつわる豆知識を、その時代の音楽とともに教えてくれる便利アイテム。子供用では、クイズにもチャレンジできますよ!
1F
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photo 「展示室 I」には、「ファンタビュー」技術を用いた「まんがができるまで」のコーナーもあります。ドラえもんとのび太が、先生の原稿を使いながら、下描きからペン入れ、仕上げまでまんがの制作工程をわかりやすく説明してくれますよ! photo 「展示室 I」から先生の仕事場を再現した「先生の部屋」までの廊下には、まんが家を志してから現在に至るまでの年表と秘蔵アイテムが展示された「ヒストリーロード」があります。手塚治虫先生の描かれた色紙など、感動モノですよ。
エントランスを抜けて館内に入ると、まずは大きな「展示室 I」があります。こちらには貴重なカラー原画数十点がズラリ! ひとつひとつ見ていくとあっと言う間に時間が過ぎてしまいます。そこを抜けた廊下には先生の生涯を記した「ヒストリーロード」が。ミュージアムの中心部分には、先生の仕事場が再現されています。写真にはありませんが、机の上方を見上げると、そこには先生が集められた膨大な蔵書や資料約一万点が収められた本棚があります。これは圧巻! 蔵書は2階の小窓からも眺めることができますので、見逃さないでくださいね♪
2F
photo 2Fは、とにかく見どころ・遊びどころがいっぱいです! 階段を上がると、まずは未公開作品をもとに作られた動物達のオブジェがお出迎え。その先の「どこでもドア」をくぐると「展示室 II」があります。こちらは企画展示用のスペースで、現在は各作品の「第1話」のダイジェストが楽しめます。その他、左の写真は「みんなのひろば」と呼ばれるスペースで、大きなスクリーンにタッチすると30種の“ひみつ道具”が表示される「ひみつ道具アーカイブ」や、ここでしか手に入らない景品の入った「ガシャポン」や、オリジナルの「プリクラ」なども設置されています。
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どうぶつたちの部屋
切り絵をもとに作られた動物達のオブジェ。初公開のキャラクターだそうです。
展示室 II
1階の「展示室 I」と同じく、広いスペースに多くの原画が展示されています。
きこりの泉
休憩コーナーのある外部庭園には“キレイなジャイアン”のオブジェが!
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先生のにちようび
父親であり、夫であった先生の日常にフォーカス。家族を大事にしていたんですね!
Fシアター
ここでしか観ることができない、オリジナル短編作品を上映。必見です!
まんがコーナー
先生のまんがを自由に読めるライブラリー。ドラえもんも一緒に読んでるよ!(笑)
3F
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3階には、ミュージアムのある生田緑地の地形を利用して、広大なお庭が作られています。「はらっぱ」と呼ばれるこのお庭には、ドラえもんに出てくる土管が置かれていたり、芝生にパーマンが寝ころんでいたりと、遊び心がいっぱい!
また一番奥にある「ピー助の池」には、『のび太の恐竜』に出てくるピー助の背中にのび太とドラえもんが乗っている大きなオブジェが作られています。そしてもうひとつ、3階には「ミュージアムカフェ」があるんです! 作品のキャラクターをモチーフにしたオリジナルメニューが多数、用意されていますので、寄らなくちゃソンですよ♪
photo photo 屋上庭園の「はらっぱ」を見ながら、美味しい食べ物や飲み物を楽しめる解放感たっぷりのカフェ&レストラン「ミュージアムカフェ」。「ジャイアンとカツ丼」や「アンキパン」のようなユニークな食べ物や、キャラクターが描かれたカフェラテなど、お腹に入れてしまうのがもったいないメニューが目白押しです!
ミュージアムショップ
目一杯、ミュージアムを楽しんで「そろそろ帰ろうか」となったら、出口近くにある「ミュージアムショップ」へ。このショップのスゴイところは、なんと8割以上の商品がミュージアムの限定品なんですって! これはゲットしなくちゃソンですよね。また、先生のまんが作品も買うことができますよ♪ ミュージアムショップ
(C)Fujiko-Pro
スポット情報
● 所在地
〒214-0023 川崎市多摩区長尾2-8-1
Tel:0570-055-245
● 入館時間
(1)10:00(2)12:00(3)14:00(4)16:00
※ミュージアムは完全予約制です。ローソンチケットより入館チケットをお買い求めください。
● 開館時間:10:00〜18:00
● 入館料
大人・大学生:1,000円、高校・中学生:700円、
子供(4歳以上):500円 ※3歳以下無料
● 休館日:火曜日、年末年始(12/30〜1/3)
● 駐車場:なし
● 公式ホームページhttp://fujiko-museum.com/

大きな地図で見る
ミュージアムには駐車場がありません。 登戸駅より、川崎市バスによる直行便が運行していますので(所要時間 約9分)、こちらのサイトなどで調べて登戸駅周辺のパーキングに駐車し、登戸駅よりバスにて来館するのがオススメです。

このスポットにも行ってみよう■川崎市立日本民家園
photo 藤子・F・不二雄ミュージアムで遊んだ後は、ちょっと足を延ばして、生田緑地内の北西側にある「川崎市立 日本民家園」を訪れてみてください。ここは、現代では消滅の一途をたどっている日本の古民家を、将来に残すために作られた古民家の野外博物館です。広大な敷地内には、「宿場」「信越の村」「神奈川の村」など5つのグループに分けて民家や小屋などが建ち並んでいます。開園した昭和42年から少しずつ全国より古民家を移築し、建立当初の姿を再現、現在では20軒以上の建物が連なっています。また、園路には道祖神や道標などがあったり、各民家には農具や囲炉裏なども設置されていて、当時の民家生活を想像しやすいように配慮されています。
園内を探訪していると何だかホッとした気持ちになれる、この「日本民家園」。ぜひタイムスリップを味わいに訪れてみてください。
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本館の1階には、民家の歴史や立地・屋敷構えなど、古民家に関する基本的な知識を学べる展示室があります。先に見て知識を仕入れておくと、園内探訪の時に役立ちますよ。 いくつかの古民家では、毎日「炉端の会」というボランティアによる火焚きが行われ、床の上に上がることができます。園内のガイドも行っていますので、気軽に声をかけてみてください。 園内の一番奥(西門)には「伝統工芸館」があって、藍染めの体験ができます。すぐに体験できるハンカチ染めは、持ち帰れますよ!
(問い合わせ:044-900-1101)
スポット情報
所在地:〒214-0032 川崎市多摩区枡形7-1-1(MAP) / 電話番号:044-922-2181 /
開園時間:9:30〜16:30(3月〜10月は17:00まで) / ※入園は閉園30分前まで /
休園日:月曜日(祝日は開園・翌日休園)、祝日の翌日(祝日の翌日が土・日曜日の場合は開園)、年末年始 /
入園料金:一般500円、高校生・大学生・65歳以上300円、中学生以下無料  ※年間パスポートあり /
駐車場:日本民家園前に生田緑地の有料駐車場あり/ 公式ホームページ