高尾山
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どんなところ?
去る3月25日に圏央道の高尾山インターチェンジが供用開始となりました。これにより埼玉方面からの高尾山へのアクセスもぐっと良くなり、気軽に遊びにいけるようになったわけです。というわけで、さっそく天狗が住むという高尾山にいってみることにしました!
高尾山インターチェンジは、最新のインターチェンジというだけあって、液晶パネルを使った情報板などが完備され、近代的な作りでなかなかのかっこよさ。インターを降りたら、新宿方向に向かうと、数分で高尾山入り口に到着します。周辺には、いくつかの駐車場が用意されているので、駐車する場所には困らないでしょう。とはいえ、ゴールデンウィークなどの大型連休時には、毎年混雑するので朝早くお出かけするなど、十分にご注意ください。
それでは、いよいよ高尾山に登ってみることにしましょう。とはいえ、ひとくちに高尾山といっても広大なエリアが含まれるので、今回はエリアごとにピックアップして見所をご紹介しましょう。なお、高尾山では5月27日まで「高尾山若葉まつり」を開催中です。期間中は、ケーブルカー清滝駅前などで各種の催し物が開催されるので、お出かけの際は事前にチェックしてみてはいかがでしょうか?
高尾山若葉まつりのスケジュールはこちらから
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表参道
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駐車場や高尾山口駅、高尾山入り口の信号周辺から、ケーブルカーの清滝駅までのエリアが表参道です(正確にはその先の1号路も含みます)。このエリアには、名物のとろろそばを食べさせてくれるお蕎麦屋さんや土産物屋さんが軒を連ねています。一本脇にそれると、名物のとろろの名を冠した橋も見られます。お蕎麦屋さんはだいたい17時前後には店じまいしてしまうので、下山後に食事を楽しみたいかたは、その時間を目安に行動の予定を立てるとよいでしょう。長年親しまれているおみやげとしては、有喜堂本店さんの「高尾せんべい」(550円/15枚)や、千代乃家さんの「酒まんじゅう」(130円/1個)などがあります。お帰りの際に、ぜひチェックしてみてください。
参道を進むと、ケーブルカーの清滝駅の前の「もみじ広場」に到着します。ここから山登りが始まるのですが、概ねルートは5つ。徒歩で1号路または6号路、稲荷山コースに進むルートと、ケーブルカーかエコーリフトを使って中腹に向かうルートです。徒歩のルートは、地元の小学生の遠足にも使われるルートですので、大人なら問題ないレベルの道ですが、各所の観光をじっくり楽しむなら、やはり時間を有効に活用できるケーブルカーかリフトがよいでしょう。登りで日本の鉄道で最も勾配のきつい斜度を誇るケーブルカーを使い、帰りはリフトで迫力満点の下りを楽しむのがおすすめですが、エコーリフトのほうが最終の運転が早めなので、その点に気をつけて予定を立てましょう。
高尾山周辺
ケーブルカーで一気に登った先は、高尾山中腹に位置する高尾山駅です。改札を出てすぐの香住売店では人気の「天狗焼き」(120円/1個)が購入できます。ここで、天狗焼きを買って、すぐそばの展望台で景観を楽しむのもおすすめです。高尾山駅口から薬王院方向に歩いて5分ほどで「さる園・野草園」に到着です。さる園では、数多くのニホンザルが観察できるほか、スタッフの方による解説型のショーも楽しめます。お子さん連れであれば、ぜひおすすめしたいスポットです。といっても、取材した日は、多くの大人がお猿さんに夢中でしたが……。野草園では、約300種類以上の山野草が植えられ、四季折々の姿が楽しめます。入園料は大人400円、3歳以上中学生未満が小児200円です。営業時間は時期によって変動するので、こちらでご確認ください
さらに薬王院方面へ進むと、高尾山の名物の樹木がお目見えします。ひとつは、樹高37メートルを誇り、ユニークな形をした「たこ杉」。そばには、たこ杉の力をいただいたとされる「開運ひっぱり蛸」もあり、なでで拝むとご利益があるとか。もうひとつは、たこ杉を過ぎた先にある杉「天狗の腰掛け」です。高尾山のCMにも使われている大木で、本来まっすぐに伸びるはずの杉に一カ所奇妙に曲がった枝があり、そこに天狗が腰をかけたという伝承があります。
そのまま進むと、道がふた手にわかれます。左に行くと108段の階段が待ち受ける男坂。右に行くと回り道になりますが傾斜がゆるやかな女坂。ご自分の体力に合わせて、道を選んで進みましょう。
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高尾山薬王院
photo 坂を通過すると薬王院エリアです。高尾山薬王院は、真言宗智山派の大本山とされる寺院で、開山は744年で本尊は薬師如来。永和年間(1375年-1379年)より、中興の本尊として飯縄権現が祀られています。山門から入ると。早速天狗の像がお出迎え。仁王門をくぐると1901年建立の大本堂。その先には1729年建立の本社があります。本社とは神社のことで、つまり薬王院にはお寺の中に神社があるのです。もちろん鳥居もあります。これも神仏分離以前からの歴史を持つ古いお寺ならでは。さらに進むと奥の院を通って、高尾山頂を目ざすことができます。また、薬王院の各所では、天狗にちなんたおみやげやグッズも入手できるので、ぜひチェックしてみましょう。
高尾山薬王院公式ホームページはこちらから
高尾山頂
奥の院から30分ほど歩くと標高599メートルの高尾山頂に到着です。山頂には、見晴台やビジターセンター、売店などがあり、休憩にうってつけです。南方向には丹沢の山々が、南西方向には天気がよければ、富士山が大きく見えます。取材日は残念ながら見えませんでしたが……。
さて、しっかり休憩したらいよいよ下山です。体力自慢の山男&山ガールでしたら、高尾山頂から小仏城山(670m)〜景信山(727m)〜陣馬山(857m)と縦走トレッキングにチャレンジするのもありでしょうが、残念ながら車が麓にありますので、素直に下山することにします。とはいえ、同じルートで下るのはつまらない! という人にぜひおすすめしたいのが、4号路を使ったルートです。このルートは吊り橋があるのが有名で、1号路とは違った自然たっぷりの登山路を歩けます。ただ、舗装はされていないので、雨上がりの日などは足場が悪くなっていることもあるので、十分に注意してください。4号路を経由してケーブルカー高尾山駅までくれば、麓まであと少し! みなさんもぜひ新緑の高尾山を身体で感じてみてはいかがでしょうか?
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名物に旨いものあり!とろろそば&ごはん
高尾山には数多くのお蕎麦屋さんがあります。毎冬には、冬そばキャンペーンも催され大人気。もちろん、冬以外でも人気なのですが、特に好評なのが「とろろそば」。薬王院を訪れる参拝客の疲れを取ろうと、滋養強壮に効果があるとされた「とろろ」を消化吸収のよい「そば」に乗せたのがはじめといわれています。ビタミン&ミネラルが豊富な「とろろ」と、動脈硬化や高血圧症の予防に効果がある「そば」。このふたつが組み合わさった「とろろそば」は、高尾山を訪れる多くの観光客に今でも愛されています。そこで、今回は3店舗をピックアップして、実際に食べてきました! おそばだけでなく、「とろろごはん」も要チェック!
高橋屋
foodもみじ広場に面した雰囲気のある建屋のお蕎麦屋さんです。注文したのは「麦とろめし」(1150円)と「せいろ」(650円)。こちらのお店は、山菜料理も得意とする老舗で、麦とろめしのとろろの中には「とんぶり」が入っています。このとんぶりのぷちぷちという食感が、とろろと相まってほかのお店とは一風かわったおいしさを演出しています。おそばのほうは、細めに切られた上品な麺で、そばならではの優しい甘みを感じさせてくれる一枚でした。このほか「山菜そば」(800円)や「とろろそば」(900円)、「鴨ねぎ丼」(1350円)などがあります。また、「小盛りとろろそば」(500円、冷も同額)や「小盛り麦とろめし」(500円)など、小さいサイズのメニューが充実しているのは、女性にはうれしいポイントでしょう。
高橋屋公式ホームページはこちら
橋詰亭
food高尾山入り口から表参道に入って、右側の1軒目のお蕎麦屋さん。注文したのは「トロロ定食」(1100円)です。ご飯とお味噌汁、とろろに加えて、3種類の煮物と昆布の甘露煮、お漬物がつきます。ご飯は麦飯ではなく白飯です。主役のとろろは、だし汁の香りがふんわりと漂いつつ、口のなかで甘みが広がる優しい味。たっぷりの量もうれしいですね。季節によって内容がかわる煮物は、どれも歯ざわりよく季節感を楽しませてくれます。おそばにのるとろろは卵白で、定食のとろろはだし汁で仕上げる橋詰亭さん。数人で訪れてシェアしながら食べるのもおすすめです。このほか「天トロロそば」(1050円、冷は+100円)、「トロロそば」(800円)などがあります。
むぎとろ つたや
food高尾山入り口から表参道に入って、左側の1軒目のお蕎麦屋さんです。今回頼んだのは「とろろそば」(900円)。群馬県産3Aランクの大和芋をすりおろして、そば汁で味を整えたとろろを、おそばを覆い隠すようにたっぷりと注いだ1杯です。太めでふわふわと食べやすいおそばと、まろやかな味わいとねばりの強さが特徴のとろろ。両者の橋渡しをする絶妙な味わいのお汁の存在もあって、あっという間に最後まで食べきってしまうおいしさです。このほか「ざるとろろそば」(950円)や「とり南蛮そば」(1000円)、「天麩羅そば」(1150円)などがあるほか、季節によって限定メニューが用意されます。取材時には「春野菜天ざるそば」(1450円)と「新茶・そば」(780円)が提供されていました。また、名物のむぎとろ膳は、無印(1400円)から梅(1700円)、竹(2000円)、松(2500円)と、多彩な品ぞろえになっています。
スポット情報
● 高尾山公式ホームページ
http://www.takaotozan.co.jp/
● 八王子観光協会ホームページ
http://www.hachioji-kankokyokai.or.jp/
・駐車場情報はこちらから
・自動車でのアクセスはこちらから
※以下は高尾山薬王院の情報になります。
● 所在地  東京都八王子市高尾町2177
● 利用時間  9:00〜16:00
● 駐車場
普通乗用車(軽自動車含む) 500円/1回(奉納金として)
くわしい駐車場情報はこちらから

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