渋谷ヒカリエ
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どんなところ?
首都圏各地で新たなショッピングスポットが次々と開業中。というわけで、今回は去る4月26日に渋谷にお目見えした「渋谷ヒカリエ」にお邪魔してみました。「渋谷ヒカリエ」は、渋谷駅東口にあった東急文化会館の跡地に建設された地上34階地下4階建ての複合施設です。17階より上はオフィス階とされていて、地下3階から16階までが、ショッピングとカルチャー施設となっています。事業主である東京急行電鉄としては、若い世代から支持を集める渋谷109と、シニア層と太いパイプを持つ東急百貨店本店の間に位置づけていて、20〜40代の女性に刺激的なショッピング体験を提供したいとのこと。また、東急文化会館の後継施設ということもあり、カルチャー関連の設備も充実させています。さらに、渋谷という街自体の再開発の観点から、貧弱だった駐車場環境の強化(402台を収容する地下駐車場を完備)や、高低差が大きい地形を補完する仕組みを各所に盛り込んでいて、街の魅力アップにも一役買うことを狙っています。
そのもくろみは現在のところ大成功で、開業18日間で220万人の来館者を記録し、売り上げも大変好調とのこと。ターゲットとなる客層である働く女性を中心に、多くの人で賑わっています。ぜひみなさんも、年間来場者数1400万人を目標とする、この新しい渋谷のランドマークに足を運んでみてはいかがでしょうか。 photo photo
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東急田園都市線と東京メトロ半蔵門線、同副都心線の駅と直結するB3階のエントランス。入ると「ShinQs Food」です。 1階エントランス外から渋谷ヒカリエを見上げてみました。商業施設部分のデザインが目を引きます。 商業施設の上にオフィス部分が乗っているのがよくわかります。左下には、東京メトロ銀座線が走っています。
ショッピング
渋谷ヒカリエの中核を担うのが、地下3階から地上5階に設置された商業施設「ShinQs(シンクス)」です。売り場は5種類のカテゴリーにわけられていて、フロアごとに編集方針を決めて、テーマごとにお客さんに提案するショッピングフロアになっています。また、渋谷にはないブランドを誘致したほか、おなじみのブランドでもShinQsだけで販売する限定商品を設けるなど、オンリーワンのショッピング体験の提供を目標としています。
それでは各フロアをカテゴリーごとにチェックしてみましょう。B3からB2階までは「ShinQs Food」。健康と美容に配慮したフードの品揃えが好評なほか、日本を代表するパティシエのショップがスイーツ好きを熱狂させています。有機野菜のデリなども人気です。東急田園都市線と東京メトロ半蔵門線、同副都心線の駅とB3階で直結しているため、気軽にスイーツを買うために立ち寄れるところも好評です。
B1から1階は「ShinQs Beauty」です。地上からの正面玄関となるこのエリアは、従来の百貨店ブランドだけでなく、セルフコスメやビューティーサービスまでを提供することで、いままでにない美の拠点として、幅広い女性に人気です。明日の仕事に必ず生かされる「美」を手軽に追求できるのがうれしいところですね。
「ShinQs Fashion」は、オンタイムとオフタイムのファッションと生活雑貨をカバーするトータルファッションのエリアです。2から4階までがこのカテゴリーに割り当てられています。多くの人が訪れていますが、懐の広い品揃えとなっているため、幅広いお客さんがそれぞれのファッションスタイルに応じたショッピングを楽しんでいるのが印象的でした。特に人気なのは、ShinQsならではの自主編集ショップふたつ。雑貨を扱う「ShinQs パーツ ジョイスト」と、婦人靴を扱う「ShinQs シューズ カレイド」。両者ともに、独自の品揃えを自負するショップだけに、見るだけでなく実際に手にとって、そして購入されるお客さんが多いのが特徴です。
最後の「ShinQs Lifestyle」は、毎日の生活を豊かにすることをテーマにしたフロアで5階に配置されています。デザイン性の高い商品が数多く用意されて、造形美に敏感な女性が商品を手に取る様子が各所で見られます。人気の筆頭は、渋谷に初登場となる「ザ・コンランショップ キッチン」です。
各フロアとも、練りに練られた企画とレイアウトで、訪れた人を飽きさせない工夫にみちみちたショッピング空間に仕上げられたShinQs。約200もの魅力的なショップやブランドが入居していて、そのすべてをここでは紹介できません。お出かけ前には、ぜひ公式サイトでフロアガイドをチェックしてみてください。

B3階にある「九州屋+大地を守る会」。四季折々の旬なオーガニック野菜を提供する青果市場です。味だけでなく見た目も抜群です。

ShinQsの1階部分。一般的な百貨店同様ビューティー関連のお店が勢揃いしているのですが、ずいぶん印象が違うと思いませんか?

渋谷に初登場となる「ザ・コンランショップ キッチン」。店内にはキッチンも併設され試食会などのイベントも予定されています。
3階にある青山方面の出入口から、エスカレーターで登ると、素材の味を生かしたスイーツを提供するハーブスが。ランチも人気です。 洋だけでなく和のテイストを持つショップも入っているので、幅広いニーズをしっかり受け止められるフロア構成になっています。
カフェ&レストラン
 26の店舗が集中する6から7階は、渋谷エリア最大級となるカフェ&レストランフロアです。「dining6(ダイニングシックス)」と名付けられた6階は、世界各国の料理店や老舗が軒を並べていて、食のバリエーションや伝統を感じられるフロアになっています。7階は「TABLE7(テーブルセブン)」。美味しい食事だけでなく、食事を通じてのコミュニケーションを意識した意匠がこらされたフロアです。両フロアとも、ランチはもちろん、夜もビジネスシーンでの利用が多く、利用シーンに応じたお店の使いわけがしやすいと好評です。
アジアとラテンの融合をテーマにした新感覚カフェ「FLOWERS Common(フラワーズ コモン)。華やかな内装が目を引きます。 色とりどりの花があしらわれていて、席選びから楽しくなっちゃいます。ケーキもお酒もおいしくいただけること間違いなし!
みんなが大好きなお寿司を提供する「まぐろ問屋三崎港 恵み」では、まぐろの解体ショーが楽しめます。予定は問い合わせてくださいね。 6階の韓国料理屋さん「水刺齋(スランジェ)」。こちらのお店では、提供している自家製のキムチの仕込みが見られます。
アート&カルチャー
東急文化会館の後継施設でもある渋谷ヒカリエは、8から16階までをアート&カルチャー施設に割り当てています。中核となるのは、2012年7月18日に開場予定の「東急シアターオーブ」。11から16階までを占めるこの劇場は、客席数1972席を誇る、世界でも最大級ミュージカル用劇場で、運営は東急文化村が担当。こけら落としとなる公演には、48年ぶりにブロードウェイから「ウエスト・サイド・ストーリー」を招いて公演。第2弾としては、トニー賞受賞作品であり、日本初来日公演となる「ミリオン・ダラー・カルテット」の上演が予定されています。

オープニングから好評の「8/(ハチ)」。矢継ぎ早に独創的な企画展示を予定しています。ぜひ一度チェックしてみてください。

特徴的な吹き抜けや球をモチーフにしたのラウンドフレームなど、非日常へ誘う演出が各所に施されたシアターオーブ。
現在、年間約15万人もの人が、ミュージカル鑑賞のために日本からブロードウェイを訪れていますが、東急シアターオーブの開場で、本物のミュージカルを手軽に日本でも楽しめるようになる、と劇場側は意気込んでいます。
9から10階には、イベントホールとして「ヒカリエホール」が用意されています。大小ふたつのホールは独立しての運用はもちろん、両者を一体的に利用することも可能です。ファッションショーやライブ、展示会、パーティなどでの利用も視野にいれているそうで、渋谷の新しいエンタテインメント拠点として期待できそうです。  8階は、東急文化村の遺伝子を引き継ぐ空間としてクリエイティブスペース「8/(ハチ)」。多目的イベントスペースである「コート」を中心に、アートギャラリーやワークスペース、デザインショップ、カフェなどで構成されています。各種のイベントが次々と企画されているので、ぜひ公式ページ(http://www.hikarie8.com/home.shtml)をチェックしてみてください。
さらに8階には、渋谷区の防災センターも設置されていて、大規模災害に備えて食料の備蓄を行うほか、有事には帰宅困難者の受け入れも行います。8から16階のカルチャー施設には大きな空間があるので、大勢の人を収容できるとのこと。お世話にならないのが一番ですけれど、いざというときの備えがされていれば、安心できますね。
スイッチルーム
 ShinQsのもうひとつのハイライトが、スイッチルームと名付けられた女子用レストルームです。B3からB1、3から5階の各所に用意されていて、「従来のレストルームを超えた多機能ルーム」と銘打たれています。現代を生きる忙しい女性のために、オンとオフを切り替えたり、気分を変えたりといった、さまざまなスイッチを行う場所として利用してほしいとのこと。すべてのスイッチルームには、wi-fiが完備されているので、スマートフォンやタブレット端末、ノートPCなどでネット接続するのもカンタンです。また、3D音楽を流していて、スイッチルーム全体で包み込まれるような音響空間を実現。よりリラックスしながら、メイク直しや授乳なども行えること間違いなしです。お手洗いでもファーストクラスなもてなしを受けられるShinQs。女子ならば、ぜひ一度は訪れておきたいハイセンスなデザイン空間です!
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開放感あふれるトイレ区画と、「TOP & ClubQカード」会員限定のパウダールームを併設しています。
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旅行気分を味わえる演出が施されています。個室ごとに異なるデザインが用意されています。
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働く女性に刺激を与えるアーティスティックな空間です。花粉除去や消臭効果を持つエアシャワーも併設。
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ビューティフロアの新作が見られるボックスを設置。メイク直しに威力を発揮する拡大鏡も完備しています。
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多忙なママを応援! 授乳中にインターネットやメイク直しができます。お子さまの身長や体重も計れます。
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駅と直結するB3階には、ユニバーサルデザインを意識したルーム。機能性にもこだわっています。
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スポット情報
● 所在地
〒150-8509 東京都渋谷区渋谷2-21-1
Tel.03-5468-5892
自動車でのアクセスはこちらから
● 営業時間
10:00〜21:00(ShinQs)
店舗によって異なりますので公式サイトにてご確認ください。
● 駐車場
普通乗用車(軽自動車含む)400円/30分
営業時間:6:50〜24:00
● 公式ホームページ
http://www.hikarie.jp/

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